したたり(@京都/亀廣永) |
妹に頼んで、買ってきてもらいました。
学生時代、私はよく京都に遊びに行っていました。ひと月に1~2回は通っていたかな。
でもって毎年外せないイベントが、祇園祭...の宵山。
蒸し暑い京都の町中がお祭りムード一色。細い筋にも屋台があったり、美しい鉾や山が立っていたり。もちろん四条通はすごい人で、押し合いへし合い。盆地のむっとする熱気と、わくわく感。
もちろんうら若きkomakoさんも、浴衣を着たりして。私は名古屋の女子大でしたが、所属していたサークルが京都のさる大学と数十年来のお付き合いなので、道案内に困ることもなかったですしね。
『菊水鉾は能楽、枕慈童の曲に菊の露の「したたり」を呑んで七百歳の長寿を保ったと言う中国の故事にちなんで作られた鉾です。近年まで町内にあった金剛能楽堂の庭内には洛中名水の一、菊の伊という井戸がありました。祇園祭にはこの井戸にちなむ菊水鉾が立ち、またこのお菓子は能楽、菊の露「したたり」にあやかって作られた不老長寿の銘菓です。(商品説明より)』
以前は四条烏丸にあった金剛能楽堂。古い能楽堂でした。
街中を歩き回って、じっとりと汗をかいて。能楽堂ではお茶席が用意されていて、涼しい中で"したたり"をお茶と一緒にいただくことができました。透明な甘さの寒天がすっとしみこんで。今でもこのお菓子を見ると、そんな若かった頃(だって、10年以上前!)を思い出してしまいます。この場所は今、駐車場です。時間の流れ、仕方がないことですが寂しいものですね。
能舞台の上には菊水鉾のご神体(?)、枕慈童の人形が置かれていて、これがまたすごい雰囲気を持っているんですよ。霊感があったら、やばいだろうな~的な、素晴らしい空気をまとった人形でした。あぁ...祇園祭行きたいなぁ...
お味はとってもシンプルな黒糖。ふるふるっとした触感ですが、意外と口の中で解けない。ほろほろっとほどけていく感じがとっても夏らしいお菓子です。
以前は期間限定だったのですが、今は年中手に入るよう。でもやっぱりムシッとした暑い日に、冷たく冷やしていただきたいなぁ。
名古屋近郊の方、ただ今高島屋で【フーズフェスタ】が開催中。
したたりは期間中、水・金・日曜のみ・一日30本の限定発売です。
文章ばかりで寂しかったので、tomoの『おいしい顔』を。ブサかわいいとはこのことかと。(笑)